ようやく長く、寒い冬が終わりを告げ、花が咲き乱れる春がやってまいりました。お花見シーズンの到来です。可憐に咲く桜の下ではお酒も食事も進み、ついつい飲み過ぎ、食べ過ぎになりがちです。糖尿病の方は気をつけなければいけないシーズンです。
今回は糖尿病についてお話しします。糖尿病とは、膵臓から糖を分解するインスリンがほとんど出ないタイプ(1型)とインスリンは分泌されるが量が少ないか、インスリンを有効に使えないタイプ(2型)の2種類があります。平成19年の国の調査では、糖尿病罹患者は予備軍まで含めると約2200万人に上ります。そのほとんどが生活習慣に起因する2型糖尿病です。
現在、糖尿病は予備軍の段階から治療を始めなければならないとされています。治療の第1段階は食事療法と運動療法で、その両方を同時にしなければあまり効果は上がりません。食事は甘いもの、油っこいものを減らし、適量を決まった時間に食べるように心がけましょう。運動も激しい運動よりは、軽い運動を毎日継続することが重要です。筋肉量が増えると、基礎代謝が上がり、血液中の糖分を利用するようになりますので、少し筋トレをするのもよいことです。それでも効果がない方は、薬が必要になります。最近の経口糖尿病薬は、種類が増え、いろいろな作用機序で血糖値を下げてくれます。自分に合った薬を医師に処方してもらえます。経口薬でコントロールしきれなくなると初めてインスリンの注射が始まります。インスリンもいろいろな種類が開発されており、また、注射針も細くなって、ほとんど痛みを感じないほどになっています。
糖尿病は重症化すると、失明したり、人工透析が必要となったり、壊疽になって足を切断しなければならなくなったりする他、脳卒中や心筋梗塞の主要な原因になります。そうならないため、早くからの治療が必要なのです。
佐倉厚生園には、4月から糖尿病の専門医が着任し、外来はもちろん、教育入院や糖尿病教室を積極的に行っていくことになりました。
検診などで糖尿病の疑いがあると診断されましたら、その段階で、是非一度ご相談いただきたいと思います。
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